天ぷら小串6種
5つ前のブログで書いた天ぷらの第二稿です。
まず、全アイテムに共通するこだわりが二つあります。
◆石臼を使います。
原料の魚肉を擂り潰す工程で「石臼」を使用しています。
「石臼」は熱伝導率が低く質量も大きいのでこの工程で発生する摩擦熱の影響を受けにくいのです。加工中の「すり身」の温度を理想的な11~15℃に保ち品質の低下を抑えてくれます。
生食ではコシの強い食感を楽しめ、煮込んでも煮崩れしない究極の味わいを求めて手間と時間を惜しまず石臼を使い続けます。
◆手造りで形成します。
形成は職人の手作業です。
経験豊富な作業者が、自分の手の感覚ですり身を適量取り分け、そのまま手形成して加熱熱(フライヤー・蒸し器・熱成機)に投入するという素朴な方法です。
○できあがりの形の微妙なばらつきが面白い。
○種物の「牛蒡」「人参」などが表面からはねておいしそう。
○種物が大きくても不揃いでも形成できる。
○多品種少量生産への対応も用意。
○機械形成では素材が潰れてしまうが、手形成では素材の良さや具材感を生かすことができる。
以上を踏まえて、小串6種を見て行きましょう(^O^)/
とりあえず大きさから。カタログには全長20センチとありますが、実測で18センチ程。手形成の為誤差が大きいです。重さは60gで食べごたえあります!
①天ぷら小串牛蒡味
たっぷりと練りこんだ牛蒡の食感と人参の甘さが楽しめます。
なるほど!、「牛蒡」「人参」などが表面からはねておいしそう。
このような形成は手造りならではなんですね(*^_^*)
揚げて食べてみました。
すり身がしっかりしているのは石臼の恩恵でしょうか?
太く長く切った牛蒡を人参が断面からはみ出してきます。
シャキシャキ感と同時に、歯から伝わる音も楽しめます。
途中から感じられる甘さは人参でした。
②天ぷら小串ゲソ味
ゲソの食感と玉葱、人参の甘さや彩りが楽しめます。
吸盤でしょうか(^з^)(^з^)
食べていてゲソ感が面白かったです。
外見では分かりませんが、断面から結構大きい玉葱がこぼれ落ちました。
スパイシーに感じたのはこの玉葱の仕業だったようです。
③天ぷら小串蛸と葱味
蛸の食感、葱の彩り、にんにくの風味が楽しめます。
弾力が楽しめるタコ焼きのイメージです。
タコ焼き的と書いたのは、家族連れなど万人受けするかなぁ~というイメージとして。
試食会をした時も好評化に挙げた人数が多かったです。
④天ぷら小串カニ味
カニ風味の味付けをし、ベニコウジ色素でカニの色を演出しています。
日本人にも人気の高いカニ味ですが、中国人観光客が押し寄せるお店では圧倒的な人気だそう。中国の人はほんとうに赤色が好きですね(*^_^*)
余談ですが、試食用に揚げたモノは、ちょっとキツネ色過ぎるかも知れません。一度火が通っているので、浅く調理して、素材色を残す方がベターかも。
カニ蒲鉾的な…と書くと身も蓋もありませんが、
食品業界でカニ程のキラーコンテンツはなかなかありません。
中国人が来ないコロナ禍でも売り上げ1位です!
⑤天ぷら小串枝豆味
たっぷりと練りこまれた枝豆の色合いと食感が楽しめます。
はみ出してこぼれ落ちそうなまん丸い豆は手造り形成ならでは。
口の中で豆が遊ぶのが楽しい天ぷらでした。
食感が斜め上をいってました。
これは是非試して欲しいです\(^o^)/
⑥天ぷら小串生姜味
紅ショウガの鮮やかな色合いとさっぱりとした風味が楽しめるにぎり天です。
メーカーさんのPR文には出てこないけど、生姜の食感が面白かったです。
シャキシャキと同時ににじみ出てくるサッパリ風味が持ち味です。
掲載順は最初の写真の左から書いただけです。
感想は私見で、数人でつまんだだけでも好みが分かれるのを観察するのが楽しかったです。
六種類試していただきたいけど、お客様層で選んでも良いし、色合いで揃えるのも手ですね。
無難なところから徐々に種類を増やしていただければ嬉しいです。
宜しくお願いします。
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