佐藤養助商店 稲庭うどん

世間がバレンタインのチョコレートに沸いている日、秋田県の角館では火振りかまくらという祭りが行われていた。

旧暦の小正月行事の一つで、火を付けた炭俵に1メートルくらいの縄を結び、自分の周りをぐるぐる回し、厄を払い一年の無事を祈願する。

観光客でも500円払えば参加、体験することが出来るが、炭俵は軽いので上手に回すことは難しい。回し終えた縄はお守りとして持ち帰ることが出来る。

横手かまくらや、ナマハゲなど、秋田県の風俗にはわくわくする物が多い。

佐藤養助商店の稲庭うどんを売る度、私の心は秋田の深雪の原に飛ばされる。

稲庭うどんは、讃岐うどんと並び有名で、寛文年間(1661-1672)以前に佐藤市兵衛によって始まったと伝えられている。

そのルーツははっきりしないが、そうめんに近い製法で作られる干しうどんである事から、三輪素麺の技術が北前船で伝えられたという説もある。

手延べ製法で作られた麺は気泡が入っており、中空になっているため、滑らかな食感が特長である。

地元秋田では半生麺を味わうことも出来るが、基本的に乾麺であることから、遠く離れた岡山でも手軽に稲庭うどんの魅力を感じ取ることが出来る。

慣れ親しんだ讃岐うどんとは違った魅力に舌鼓を打ってもらいたい。